鋼材重量計算方法

鋼材重量計算方法

材料を組んだり加工したりしようとする前に、計画や予算立てが必要になります。
材料一個当たりいくらで、全部でいくらになるのか？　そのためには重量計算が
出来なければ単価もでません。

鉄鋼材を扱うお店はＪＩＳ規格によるサイズ表や重量表がありますが、この数値を
元に重量計算し、切賃などを加味した上で値段を決めます。
表に目を向けて見ると、各サイズごとにｋｇ/ｍの欄がありますがこれは1ｍあたり
○ｋｇあります、という事を表しています。

重量計算の方法
各サイズの長さに1ｍ当たりの重量（ｋｇ/ｍ）を掛ければいいのです。
では重量表と電卓を用意して計算をして見ましょう。

アングル鋼　Ｌ6×50×50　長さ1,500ｍｍ必要な場合、
1,000ｍｍ当りの重量は表より 4.43ｋｇ/ｍなので

1,500ｍｍ × 4.43ｋｇ/ｍ＝ 6645　

あれ？　大きな数字がでてしまいましたよ・・・なんで？？
これは掛け算の計算単位の違いによるものです。
長さはｍｍで計算しますが重量表の表記はｋｇ/ｍとなっています。
”ｍｍ” と ”ｍ”を掛けるのですから数字の大きさも違ってきます。
ここで補正。

6645を1/1000にして再計算します。
答えは6.645ｋｇ
となります。

慣れてくればわざわざ1/1000に再計算しなくても分かるようになります。
1,000ｍｍで4.43ｋｇなのに、1,500ｍｍになると6645ｋｇになるなんて変ですよね！

丸材では・・・
SS材Φ100ｍｍの丸材の場合で長さ80ｍｍ必要な場合、1,000ｍｍ当りの
重量は61.7ｋｇなので

80ｍｍ × 61.7ｋｇ/ｍ＝ 4.936ｋｇ

になります。

重量表を使用した計算方法はどのような形状の材料でも同じです。
色々な形状の重量表を記載しているサイトもありますのでそちらを
参考にされればよいでしょう。

ただ重量表は一般鋼材（鉄）の比重（7.85）をもとにしています。
ステンレスや胴、アルミはそれぞれの比重が違うためｋｇ/ｍの数値は違って
きますので注意が必要です。

鋼板
鋼板の場合は厚みｔ（ｍｍ）×縦寸法（ｍｍ）×横寸法（ｍｍ）で計算して
しまいますが、縞板の場合はどうでしょうか？
溝蓋などに使われるクサビ型のついた鉄板です。

これは１㎡あたりの重量表がありますので、これより算出します。
縞板厚み3.2ｔで縦寸法 400ｍｍ、横寸法　600ｍｍ　1枚必要な場合
3.2ｔの１㎡当りの重量は26.8ｋｇ/㎡なので

400ｍｍ × 600ｍｍ × 26.8ｋｇ/㎡＝ 6.429ｋｇ

この計算では重量表の数値を使用するため、厚み（ｔ）は計算に含めません。
26.8ｋｇ/㎡は厚みも含めた計算値なので厚みを入れてしまうと厚みを2回
掛けることになります。

丸パイプ
普段丸パイプでも重量表を使いますが、計算式で近い重量が出せます。
少し複雑ですが・・・

（外径 - 肉厚） × 肉厚 × 0.02466 ＝ 1,000ｍｍ当りの重量（ｋｇ/ｍ）

単位は（ｍｍ）

ＳＴＫＭ13Ａ-ＳＨ Φ45×10ｔの場合

（Φ45 - 10ｔ）×10ｔ × 0.02466 ＝ 8.631（ｋｇ/ｍ）

この数値に長さを掛ければ必要長さ1本の重量が算出できます。

1,850ｍｍ必要な場合は・・・

1,850（ｍｍ）×8.63（ｋｇ/ｍ）＝約16kg　　になります。

キロ単価の計算をしてみましょう！

キロ単価（円／ｋｇ）は鉄を扱うお店（卸屋さんから各小売店等）の間で取引きの際
に使われる販売価格の出し方の一つです。
簡単に言えば、お肉屋さんでグラムいくらと言ったところでしょうか？

鉄を購入してモノを作る会社（業者さん）以外の一般の方はあまりなじみがない
価格形態だと思いますが、鋼材の相場を知る上でもこの価格の算出法を知って
おくと良いでしょう。
総重量に対して、どれ位の購入費用が必要かがおおよそ分かるようになります。

それではこのページの最初で重量計算をしてみたアングル材Ｌ6×50×50
1,500mm 1本ををそのつづきとして、キロ単価を計算してみましょう。

アングルＬ6×50×50×1500ｍｍの重量は6.645Ｋｇでした。
約6.6Ｋｇで計算します。

例えば、お見積りのお値段は1本1,320円と返事がありました。

1,320円/個 ÷ 6.6ｋｇ＝ 200円/ｋｇ

1ｋｇ当り200円　となります。

SS丸鋼材Φ100ｍｍ×長さ 80ｍｍは4.936Ｋｇでした。約5キロで計算します。
例えば1個1,250円の値段でした。

1,250円/個 ÷ 5ｋｇ＝250 円/ｋｇ

1ｋｇ当り250円　となります。

販売店によって値段の出し方も違い、また1個を購入する場合と100個を購入する
場合とでは1個の場合は1個いくら、100個の場合は重量があるのでキロいくらと
その時の数量や切断の仕方によって値段の出し方が違ってきます。
（100個のときでも1個いくらで出すお店もありますが・・・）

当店でのお見積りは1個に対してのお見積り方法です。
キロいくらと言われても1個の単価は分かりにくいので1個いくらにしたほうが
分かりやすいと思うからです。

小西鋼材ＨＯＭＥ　｜　会社概要　｜店舗案内地図　　
特定商取引法に基づく表示　｜　個人情報保護方針　｜　サイズ表、各種内容ご利用について　
商品代金のお支払いについて　｜　商品発送について　｜　キャンセル・返品について　
お見積りフォーム　｜　磨き鋼材サイズ表　｜　一般鋼材サイズ表　｜　Ｓ５０Ｃ鋼材サイズ表　｜　
一般形鋼材サイズ表　｜　パイプサイズ表　 |　鋼板・縞板寸法切り参考表　｜　サイトマップ

磨き鋼材・一般鋼材の寸法切を一個からネット販売

サイトマップ　　会社概要　　特定商取引法に基づく表示
小西鋼材ＨＯＭＥ＞鋼材重量計算方法			www.kouzai-net.com

配送商品を検索


規格の表記

一般鋼材磨き鋼材一般形鋼材パイプ
鋼材販売でよく頂くご質問
鋼材お見積りについて鋼材注文についてお支払い方法について発送方法について
参考読み物

鋼材お見積りの壺
鋼板切断編
図面で切っちゃえ！レーザーカット編
レーザーカット品の取り扱い
見積り書の書き方
ここに穴あけてんか！


企業情報サイトザ・ビジネスモール
相談が出来る町の小さな金属加工屋さん